BLOG喫茶部ブログ

2021.11.10

[学生記事]甲南大学×喫茶部ガレージ<農業フィールドワーク>楽しさと繊細さを実感した農業体験in三木市

トマトの播種作業

午前中は、トマト農家の山本さんにお世話になりました。
新しく建てられたビニールハウス内で、これから育てるトマトの播種作業を体験させていただきました。
最初は、種を蒔く土を手で解すところから始まりました。手で土のダマを無くしていくことで、だんだんと土が細かくふわふわになっていく様子が、とても楽しく、土が少しひんやりとしているため、ハウスの暖かい空気と合わさって、とても気持ち良かったです。
この使う土にも発芽にとって良し悪しがあり、吸水性や保水性に違いが出るそうです。使う土と同様に、種に被せる土の量も発芽に大きく関係していて重要です。種代もかかっているので、失敗できない貴重な作業を体験させていただきました。
今までの作業から、トマトはとても繊細な作物であり、育てるために手間と暇と深い愛情を農家さんは掛けていらっしゃることを改めて認識しました。午前中に、全員で約1500個の種をポットに撒きました。

こぼれ話 ‐野菜と育て手の相性‐

野菜を育てる時の育てやすさは、育て手の性格とも関係しているそうです。
上記の話で紹介したトマトは、こまめに目を掛けて、栽培していかなければならない繊細な作物です。トマトの育て手は観察することや考えることが好きな方、繊細で細かい方が向いています。その一方で、サツマイモなどの根菜は、細かい作業があまり得意でない方に向いているそうです。
育てていて楽しいというのは、育て手の性格も関係しています。自分の性格に合った、好きな野菜を選ぶことが、野菜に深く愛情を注げて、育てられる秘訣なのかもしれません。

お昼ご飯と質問タイム


本日も、株式会社イコル様からビリカコーヒー様のお弁当をご提供いただきました。
昼食の準備をみんなで行い、ビニールハウス内で輪になって座り、食べたご飯は本当に美味しかったです。食べ終わったあとは、「お腹いっぱい」と幸せな言葉が多くの学生の口からこぼれていました。
お昼休憩の緩やかな空気の中で、農家さんと様々な意見交換をしました。「どのような人に、就農してほしいのか」「大学生のみんなから、こうしたら良いんじゃないかという提案にどんなものがあるのか」など農家さんと学生との間に話しやすい雰囲気があり、大変貴重な意見を色々頂きました。

サラダ葉物の定植作業体験


午後からは、ビリカコーヒーさんに移動し、経営者である藤井さんにお世話になりました。
藤井さんのビニールハウスでは、前回、播種したサラダ葉物が発芽したので、水耕栽培用のパネルに定植する作業を体験しました。
そして、作業の合間に質問させていただきました。私の中では、水耕栽培でもラディッシュが育っているということがちょっとした衝撃でした。水耕栽培で何が出来るのか、いろいろな試行錯誤を繰り返されているお話があり、私たちも、固定概念を置いて色々な企画・提案の内容を考えていきたいと思います。
定植作業では、たったの2週間で発芽し育っているサラダ葉物たちの成長の早さに驚き、まだ小さい、かわいい姿に癒されました。収穫予定の12月になるまでに、この子たちがどう成長するのかとても楽しみです。

1日を通して

今日は実習メインの内容となっており、日光や土、吸水具合で生育が変わってしまう農業の難しさと繊細さを知ることが出来ました。そして、トマトの播種作業やサラダ葉物の定植作業を通して、多くの農業の楽しさに触れました。
この楽しさを、多くの人に広めていくために私たちがどういうきっかけを作れるのかよく考えていきたいです。

記事編集者:西山 天美
甲南大学 マネジメント創造学部

サポーターのみなさま
(今回の農業フィールドワークをご支援、ご協力をいただいております)
・birica coffee&freshvegs
・株式会社ダブリブ
・株式会社イコル
想いとカタチをイコールに、子供達の未来に今と変わらぬ安心・安全を
http://ecol-de-eco.co.jp/