BLOG喫茶部ブログ

2021.03.31

【イベント報告】3/26折形教室

喫茶部ガレージでは、日本の伝統文化である「折形」のお教室を開いています。
季節に合わせた折形を、小池博美先生のご指導のもと、習うことができます。
今回は、3月26日に行われた教室をレポートしたいと思います。
(イベント告知ブログは→こちら

折形とは

和紙を一定の形の折って品物やお金を包む包み方、作法のことです。
また、折り上げた包の型のことを指します。
歴史を遡ると600年ほど前、室町時代から日本の文化として発展し、
足利義満の時代に、礼法として定められていたこともありました。

今月の折形「新茶包」

新茶包みは、春分の日から88夜の頃が美味しいとされる、新茶を包む折形です。
特徴は、勢いよく出る新芽をイメージした形。
新茶は大変貴重で、宇治から江戸まで「お茶壷道中」という行列で運んでいたそう。貴重なものを包む、高貴で、心が込められた折形です。

折形は、包む品物ごとに形が異なり、折形を見れば、何が包まれているかが分かるよう、相手のことを第一に考えた伝統作法です。

先生のお話の中で印象に残ったのが、「心を込めて、イメージをのせて折ると、相手も同じように喜んでくれる」という言葉。茶畑の緑、青い空、川のせせらぎを思い浮かべながら色を選び、包みます。

先生のお手本
実際に作ってみました

日頃の感謝の気持ちを、手紙やプレゼントだけでなく、こうした伝統的な文化を知り取り入れることで、より相手への気持ちが伝わりますね。

折形のお話を聞きながら作ります

「平梅結び」

次に、水引の基本「平梅結び」を学びます。
お祝儀袋でよく見たことがある水引です。自分で作ることができるという時点で驚きましたが、小池先生の丁寧なご指導に沿って慎重に進めていくと・・
不器用な私でも、完成しました。
水引の色の組み合わせ次第で全く雰囲気の違うものになります。

実際に作ってみました

教室の最後は、参加者の皆さんでコーヒーを飲みながらお話♪

最後は、小池先生と生徒さんでコーヒーを飲みながらお話。
参加者の方から「水引はどこで買えますか?」「早速お祝いごとに使ってみます」などの声が聞かれ、終始和やかな雰囲気でした。

日常の中に折形を取り入れてみませんか。

折形は、形の背景、想いが知れば知るほど奥が深く、
日常の中に、折形が大切にしている考えを取り入れることで、心が豊かになり、人のつながりをより大切にできるような気がします。
ぜひ一度教室に参加してみませんか。

来月は、5月の端午の節句の合わせて、「菖蒲包み」と「かぶとの粉包み」です。

日程、詳細が決まり次第、ブログやSNSで告知させていただきます。