BLOG喫茶部ブログ

2021.12.01

[学生記事]甲南大学×喫茶部ガレージ<農業フィールドワーク>二度目の農業体験 in三田市


三田市での二度目の農業体験、三田駅からバスで15分ほどの「木器」という場所で以前もお世話になった普及センターの中谷さん、はつか農事組合の和田さん、大東さんにお世話になりました。ところで、この「木器」という地名、何と読むかわかりますか?「こうづき」と読むそうです!大東さんが絶対読めないよねえと笑いながら教えてくださいました。

…地名って難しい。今回お世話になったはつか農事組合さんは、木器、近隣の上槻瀬(かみつきせ)・下槻瀬(しもつきせ)の合計3集落の農家さんたちが共同して農地の管理、農作物の育成をされているそうな。以前お世話になった場所では農家の畠さんが1人で管理されていたため、業にも色々な形があるなあと、体験前のお話から学ぶことが出来ました。

豆の選別 ステージ1

今回は、ビニールハウス内で乾燥させた小豆の選別の体験をさせて頂きました。草や殻など大きなごみを取り除く→黒くなっていたり、虫に食われた豆をふるいにかける→1袋25キロごとに詰めていく、という流れで作業を行い、目の前のビニールシートいっぱいに広がる大量の小豆に圧倒されつつ、少しでもたくさんの豆を選別が出来るように作業を進めていきました!

最初の作業では「唐箕(とうみ)」という昔使われていた農機具を使用した作業方法を教えていただきました。今は手作業でごみを取り除いているため使われていないそうですが、今回は特別に使用させていただきました!仕組みとしては、写真のように一人が上から豆を投入し、もう一人がハンドルを回して風を起こしその風で草などを吹き飛ばし、下から豆だけが出てくる、というものでした。ハンドルを回すときに腕や腰に少し力がいるものの、早いスピードでごみを取り除いていくことが出来ました。昔から農家さんは偉大です。

豆の選別 ステージ2

次の豆をふるいにかける作業は唐箕を使った作業と違い、体力や腕力は使わないものの細かい作業をもくもくとし続けるため集中力が必要でした。なんと、このひと手間で1キロ当たり400円も値段が変わるそうで、細かくて大変ですがとても大事な作業でした。傷んだ豆をよく見て取り除かなければならないのみならず、更に大量にあるためスピード重視の作業で、ぽいぽいとどんどん作業していく大東さんの手つきに感動しました。明らかに私の3倍、いや5倍以上のスピードで豆が選別されていました!!暗くなり、手元が見えなくなったら終わりかと思いきや、暗くなった後は家に持ち帰り作業を続けるのだとか。家に帰った後も作業は続き、もくもくと作業する。やっぱり農家さんは偉大です。

中谷さんとのお話

中谷さんに、私たち大学生のような若者が農業に興味を持ち体験することについてどのように思うかお聞きしたところ、とてもうれしいことだと答えて下さいました。農業や、農作物に興味を持ってもらうだけでもうれしいことで、農業についてお話ししたりと楽しく作業ができるため刺激にもなりとてもいいことだとお話ししてくださいました。そのように言って頂き、私たちも楽しく農業に触れることが出来たためとても嬉しく思いました。

感想

前回も黒豆の選別作業を行いましたが、同じ豆でも種類によって大きく選別方法も異なるのだと初めて目にした農機具にも触れながら楽しく違いを知ることができました。私たちの手に届くまでには、細かな努力が続く大変な過程を経ているのだと、改めて農家さんの偉大さと食べ物の大切さを学ぶことが出来ました。途中から加わった農家さんもいらっしゃり、農業はチームで取り組んでいくということ、人と人とのつながりのすばらしさを農家さんとの会話や、農家さん同士でお話しされている姿を見て感じることが出来ました。

また2週間後、再度こちらの農家さんでお世話になるため次回も楽しく学んでいきたいなと思い楽しみです!とても充実したあっという間の1日を過ごすことが出来ました!

編集者 本田万葉
甲南大学 マネジメント創造学部


サポーターのみなさま
(今回農業フィールドワークをご支援、ご協力をいただいております)
・兵庫県阪神北県民局 阪神農業改良普及センター